“青春18☓2 君へと続く道”をみる

5月3日(金)から公開映画「青春18☓2 君へと続く道を観る」を、さっそく鑑賞。

18年前、高校生 ジミーが、バイト先で出会ったバックパッカー アミとの出会いを軸に、
その18年後、失意の中のジミーが、かつてアミから送られてきた手紙を手に取ることで、
アミとの記憶を辿る旅を経て、自身と向き合う物語。

予告を観てると、初見では”こてこて”のラブ・ストーリーかなぁ?と、思ってたんですよ。
そりゃ、夜の原付2人乗りの場面が、ばーーーーんとスクリーンに流れてたらねぇ。
BGMもミスチルだし。

実際は、ロードムービー(旅)を軸に、ラブ・ストーリーと人の再生を絡めた作品。
ジミーの地元である台湾のノスタルジーな風景も観ていて親近感あったし、
アミの実家がある福島の景色も、一枚絵にしても引けを取らないほど。

今作の殆どは、18年前と現在のジミーの視点で描かれてるんですが、
終盤のアミから視点で描かれるシーンが、物語の真実を描いていて、それが切なくて切なくて。
“アミさん、そこまで一人で抱え込まなくても…”と、自然と涙が。

アミ役 清原 果耶の素朴で少し影がある演技も自然だし、
脇を固めるジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華らも、観ていて心温まる演技。
少し親切すぎるやん?と思いますが、やり取りなども観ていて気持ち良い。

それにしても、主人公ジミーを演じるシュー・グァンハン(許光漢)の演技がスゴい。
18歳の若々く呑気な風貌から36歳の疲れた雰囲気など、
“同一人物が演じているの?”って、真剣に思いましたわ。

あと、日本と台湾の合作映画になる今作。ここまで優れた合作映画ありましたっけ?
監督さんは、”新聞記者”・”余命10年”の藤井道人。
“新聞記者”は、公開時当時は見逃してたんですよねぇ。
ありゃ、今見たら”こてこてのラブストーリー”と思っていた”余命10年”も評価が高い。
これは、すぐ2作観なきゃ。笑

あと、ED曲のミスチル”記憶の旅人”。
劇場で初めて聞いた時は、なんかぱっとしなかった。(ファンの方々すんません)。
でも時間を増すごとに、知らん間に”さび”をリピートしてるんですよ。
歌詞も、しっかりと劇中の物語とリンクしてるし。
すげえよ、ミスチル!と思って曲を検索しましたが、配信限定シングル……….
商売うまいよ、ミスチルさん。配信購入しました。笑

私的には、
全体(ロードムービー☓0.5ラブ・ストーリー☓0.3喪失感からの再生ストーリー☓0.2)でできていて、そこに(映画”LoveLetter”☓0.7映画”世界の中心で、愛をさけぶ”☓0.3)のエッセンスがかけられ、
絶妙なバランスになっている、良作映画と思いました。
物語の締めくくりも、少しだけど前向きになれる希望を持てる終わり方も、良かった。

自分も”旅”に出たくなるそんな映画。

次の、藤井道人監督作楽しみだなぁ。

最終上映週に、もう一回観に行こうかな。

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幼い頃から、ゲーム・映画大好き。でも、登山やトライアスロンもやってた、じいさんです。
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