本日、8月22日はMSX版 グラディウス2の発売日だそうで。
1987年発売当時、高校生だったMSXユーザーだった私は、一抹の不安を感じながら購入しました。
なぜか?
元々MSXはホビーパソコンであり、ゲーム的なハード機能は当時でも低い方でした。
・ドット単位での縦横スクロールができず、8ドット単位のガクガクスクロール。
・スプライトは1画面32枚表示可能。しかし横に並べるのは4枚まで。使用できる色は1色のみ。
・画面中に使える色は15色、しかし、横8ドット2色以上使うと色化け起きる。
他にもありますが、このハードでゲームを作る訳ですよ。
しかも、1987年って既にMSX2も世に出てますから、そんな状況でグラディウス2を。
前年の1986年に発売されたMSX版グラディウスも、MSXとしては頑張ったほうで、MSXにしては画面も綺麗ですが、ファミコン版と比べると見劣りするという声も多々。私も、発売日に購入して遊びましたが、チープさは否めずって感じ。
そういうこともあって、ちょっとMSX版グラディウス2は不安だったんですよね。
そんな不安の中、購入したROMを我が三菱ML-G30(画面出力は15khzRGBモニタ、音声出力はラジカセ)に差し込み、電源オン!
そうすると、PSGやMSX-AUDIO(FM音源)とは違う、音色が静かに始まり、横8ドット2色を巧妙に使ったグラフィックスの物語が展開されるじゃないですか!
シューティングゲームに物語、しかも、あのグラディウスにって驚きましたね。
で実際に遊んでみると、MSXの描写性能を逆手にとった職人芸の画面が動く動く。
しかも、オリジナル要素が盛りだくさん。素直に、おもしろい!
・倒したボス内部入って更にパワーアップ
・UPレーザー2段階表現、ナパームミサイルの爆風演出
・遺跡面の絶妙なワープ設置箇所
等など、前作グラディウスはグラディウス2を作る為の実験作品だったんじゃない?って感じで、圧倒されましたよ。
この時からですかね、”ハード性能向上とゲームが面白くなるのは一概には言えない。”と思ったのは。
今、グラディウス2をやろうとしたらプロジェクト EGGか、PS storeでPSP 沙羅曼蛇ポータブルですかねぇ。特に、PSP 沙羅曼蛇ポータブル版は、1ドット単位のスムーズスクロール、原作版を壊さない程度のグラフィックリファインされてますので、遊びやすいかと。
なお、私は、Wii Uバーチャルコンソールで確保してます。笑
後世に残る(特にMSXユーザー)作品を作ってくれた、当時の制作者に感謝です。
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